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ポルシェ 957 カイエン オイルランプ 警告灯 点灯 原因 点検 修理

マリオットマーキーズポルシェ整備ブログをご覧いただきありがとうございます。

本日ご紹介する整備はポルシェ957カイエンのオイルランプ点灯修理です。

メーターにエンジンオイルの警告メッセージが出たということでご入庫いただきました。

まずは症状を確認します。エンジンをかけると、このようにメーターに「OIL PRESSURE MONITORING FAILURE」という警告メッセージが表示されます。
エンジンオイルの油圧が測定できないという意味ですね。

それでは点検していきます。

ポルシェ専用テスターPWISを接続し、故障メモリーを読み出すと「オイルプレッシャーセンサーの信号が適切でない」というメモリーが入力されています。

エンジンの油圧がおかしいということですので、テスターでオイルプレッシャーのステータスを確認すると、アイドリングで0.4barしかありません。
通常ではアイドリング時のオイルプレッシャーは2bar前後ありますので0.4barは異常な直です。

まずオイルポンプを疑いましたが、エンジン回転をあげるとオイルプレッシャーが適正値まで油圧が上がったのでオイルポンプは問題ありません。
エンジンオイルの量や性質にも問題はありませんでした。その他オイル漏れ等もなく、油圧が抜けてしまうような異常箇所はなかったので、お客様にご相談させていただき、オイルプレッシャーセンサーの交換を行いました。

957カイエンのオイルプレッシャーセンサーはエンジン前側に付いているのですが、
スペースがとても狭く交換が大変でした。

こちらが交換したオイルプレッシャーセンサーです。

交換後はアイドリング時の油圧が0.4barから2barぐらいまで上がり、オイルプレッシャーが正常に戻ったことでメーターの警告表示も消えました。

弊社ではポルシェに限らず、ヨーロッパ車を中心に各種専用テスターを完備していますので、何かお車の不調や不安なことが御座いましたら、ぜひご相談ください。

ポルシェ 958 カイエン V8 ターボチャージャー無 冷却水漏れ 点検

マリオットマーキーズポルシェ整備ブログをご覧いただきありがとうございます。

本日紹介する整備はポルシェ958カイエンの冷却水漏れ修理です。
冷却水不足の警告灯が点灯したということでご入庫されました。

早速点検していきます。
まずボンネットを開けてクーラントタンク内の水量を確認すると、

この通りかなり冷却水が減っているのがわかります。
次はどこからクーラントが漏れているかリークテスターを使用して特定していきます。

上から見る限りでは、定番のウォーターポンプやクーラントタンクからの漏れはありませんでしたので、車両をリフトアップして下側から確認を行うと、V8エンジンのVバンクあたりからミッションのハウジングへ冷却水が垂れてきているのがわかりました。
ということはインテークマニホールド下のVバンク内にあるクーラントパイプが怪しいです。

ホースにアクセスするにはインマニを取り外す必要があります。
V型エンジンですので、エンジン中央にインマニがあります。

やはりVバンクのパイプからクーラントが漏れていました。このクーラントパイプなのですが、樹脂製の為、エンジンの熱で劣化してクーラント漏れを起こすことが多いです。
ひどい時はパイプ自体が折れてしまっている車両もありました。

他に漏れている箇所がなかったので、今回はこのクーラントパイプとインマニガスケットの交換を行いました。インマニガスケットは再使用すると2次エアを吸う原因となります。

交換後は逆の手順で組み付け、テストを行い問題がありませんでしたので作業完了となりました。

これから季節気温が暖かくなると思いますが、クーラント漏れなどが起きるとエンジンを正常に冷却することができなくなってしまう為、その状態で放置してしまうとエンジンオーバーヒートを起こしやすいです。
定期的な点検をおすすめします。弊社ではシーズンチェックなどの点検も承っておりますので、気になる方はぜひご相談ください。

ポルシェ整備 カイエン 955 冷却水漏れ修理

クーラント警告灯が点灯し、冷却水を補充すると床に冷却水が流れ出て来るとの事でご入庫頂きました。

冷却水が流れ出てくる場所がエンジンとミッションの繋ぎ目付近からという事が分かりましたので、カイエンではお約束のVバンクからの冷却水漏れが予想されました。インテークマニホールドの隙間からVバンクを覗くと対策前の樹脂製ラインパイプと冷却水溜まりが確認出来ました。

 

今回はいつものラインパイプの割れによる冷却水漏れではなく、メインパイプの刺さり口からの漏れでした。刺さり口にはゴムのOリングが付きますが、ゴム痩せ及び硬化により完全にシール性を失っている状況です。

 

こちらもいつものように対策パーツへ交換していきます。

 

ラインパイプの下にはスターターが有り、場合により分解清掃を同時に行います。冷却水が掛かった事により、組み付け完了後のスタータートラブルをなるべく回避する為です。

状態を見てスターターを交換する場合も有ります。

ポルシェの修理、車検整備はマリオットマーキーズへ!
https://www.porsche-seibi.jp/
tel:03-5600-2710

ポルシェ整備 カイエン 9PA エンジン不調原因

エンジン不調でご入庫頂きました、9PA型のカイエンになります。エンジンの掛かりが悪く、始動後は振動大きくチェックエンジン警告が点灯している状況でした。PIWISテスターを接続し診断を行うと、シリンダーNo5とNo6にミスファイアーが発生している事が分かりました。スパークプラグとイグニッションコイルの入れ替えテストなど各種テストを行っても現象に変化が見られない為、エンジン本体に問題が有るのではないかと考えスコープを使用して内部の確認をする事にしました。内部を覗くとすぐに異物が有るのを発見。

 

少し引いた位置で見ると、何やらリング状の物体で有る事が分かりました。見た感じは金属のようです。

 

異物が有るので、燃焼室やシリンダー壁など広範囲に見ていきます。

 

画像が逆さまで分かりにくいのですが、燃焼室のシリンフダーヘッド部分です。右側円形部分が何やら怪しいと感じます。

 

バルブをストロークさせたところ、!バルブのシートリングが無くなっています。これで全ての謎が解明されました。

 

異物の正体は外れたシートリングの残骸でした。シートリングが無い為に密閉が保たれず、燃焼が出来なくなっている状況でした。いわゆる、圧縮漏れの症状です。珍しい事例にはなりますがもしかしたらこれから増えてくるのかもしれません。カイエンのエンジン不調でお悩みのオーナー様、一度マーキーズで診断いかがでしょうか。

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ポルシェ整備 カイエン 957 92A 冷却水漏れ修理

8月に入りました。お盆まで忙しい日が続きます・・・・・・。

 

さて今回はカイエンです。走行中に冷却水ランプが点灯し、エンジンルームから蒸気が立ち上ってきたとの事で緊急入庫となりました。状況確認の為に冷却水を補充する事から始めますが、補充した途端に地面へ冷却水が垂れてきます。エンジンルームを見渡しても冷却水が漏れてくる箇所が見当たりません。再度、冷却水を注いで漏れ出てくる音を頼りに原因箇所を探っていきます。ある程度絞り込みが出来たところで、部品の取り外しを開始し、ようやく原因箇所を突き止めました。

やはりラインホースが抜けて・・・・・・・・・??

いや、パイプが抜けています・・・・・・・・。

 

ゴムホースの先端に短いパイプが付いているのがお分かりになりますでしょうか。本来はアルミ製のハウジングに刺さっていなければならない部品です。そのパイプにゴムホースを差し込むので、外れてはいけないパイプのはずが、水圧に負けて抜けたものと思われます。

 

原因箇所はエンジンの一番奥の位置になります。ここまで分解してようやく見えてくる場所です。抜けたパイプを付け直しても再発する恐れがある為、アルミハウジングごと新しくする事を選択し交換作業となりました。

 

画像手前にスターターモーターがいます。その先端を覆いかぶさるように横長のハウジングが有りますが、これが交換となる部品です。中は空洞となっており、冷却水の通路として各方面にバイパスをする役割をしています。

 

ハウジングの取り付けが完了し、抜けたパイプを取り除いたラインホースを接続します。

 

入荷したアルミハウジングを見てみますと、ホース接続パイプはネジが切ってある締め込みタイプへと変更されていました。これならば抜けてしまう事は有りません。改良型になっているという事は同じような事例がいくつもメーカーに報告されていると考えられます。ポルシェは沢山の国で販売されていますので、世界中から情報が集まってくる訳ですね。

マーキーズは13日~15日まで夏季休業となります。お知らせまで。

ではまた次回です。

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ポルシェ整備 カイエン 9PA 955 カルダンシャフト

夜の寒さも和らいできました。ポルシェにとってはベストな季節となっていますので、しっかりとメンテナンスをしてポルシェを楽しんで頂きたいと思っています。

さて本題です。未だに9PA、955型カイエンの定番として修理が絶えないカルダンシャフトになります。経験された方は勿論お分かりかと思いますが、あの音は本当に驚きますよね!

 

この状態でシャフトが暴れるように回転するのですから、想像も出来るかと思います。音だけでなく、車体に振動として「ゴトゴト」と響きますので、直観的に「壊れた」という意識が芽生え、走行をためらってしまいます。面白いのは、低速では音も振動も出ない事が多い点です。ある程度の速度に達すると突然に音と振動が発生しますのでこれが恐怖を倍増させます。

 

近づいて撮影してみますと、捥がれるように切れています。

 

こちらもかなりの状態です。

 

また、カルダンシャフトの両端には厚みの有るこんなに大きなフランジゴムと接続されますが、ヒビ割れが発生するほどの(劣化や硬化が進んでいるとも考えられますが)力が掛かっている訳ですから、シャフト途中のゴムが捥がれても不思議は有りません。

 

突然に発生する事が多く、防ぎようが無い故障と言えますが、定期的に点検を行う事で早期発見が出来る事も有ります。こういった意味でもポルシェの整備は事例を熟知している専門店に任せる事がトラブルを防ぐ最大の予防となります。

 

ではまた次回です。

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ポルシェ整備 カイエン 異音修理

今日は寒さが和らぎ、暖かい一日となりました。昨晩、スカイツリーの前を通りましたら「河津桜」が咲いており、いよいよ春の訪れを感じてきました。

さて今回はカイエンです。走行中に異音がするという事でご入庫頂きました。特にアクセルを開けて加速しようとすると非常に大きな音と振動が発生するとの事でした。ここでカイエンオーナーですとピーンくる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

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そうです。これです。異音と振動の原因はこのカルダンシャフトでした。カルダンシャフトはトランスファーとリヤデファレンシャルを繋ぐシャフトですね。長いシャフトですので、途中に中継点を設け色々な状況に対応出来るように構成されています。その中継点はゴムのダンパーで衝撃を吸収していますが、画像のように切れてしまうとシャフトが暴れて異音と振動をもたらします。回転が急激に変わる加速時に最もシャフトが暴れる事になります。

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カルダンシャフトを交換し走行テストを実施すると、すっかりと症状は無くなりました。かなりいい音がするので怖い思いをされたと思います。完全に切れてしまう前に定期的にチェックをしておけば防げたはずです。これはまだまだ続く事例になりますね。

その他にも四駆インジケーターが点灯してしまうとの事で同時に診断を進めて行きました。PIWISテスターにて故障コードの入力を確認し調べて行くと、トランスファーに取り付けられるデフロックモーターが故障している事が分かりました。こちらもそれなりに多くなって来た事例になります。

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このカイエンは異音と振動、インジケーター点灯が同時に改善されオーナーの元へと戻って行きました。デビューして10年以上経過しましたのでさすがにタフなカイエンも色々と故障が発生してきていますので少しの異変でも専門店で見てもらいましょう、また定期的な点検をお忘れなく・・・・・・・。

ではまた次回です。

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ポルシェ整備 カイエン 9PA エンジンマウント交換

12月キャンペーンですが、多くのお問い合わせ有難うございます。不安に感じていらっしゃる方がこんなにも多いいのかと改めて思いました。ご予約の枠はまだ空きが残っていますので、お気軽にお問い合わせ下さい!

今回もカイエンです。2008年モデルからデザインが変更され「フェイスリフト」と呼ばれました。2007年から登場したデザインですが、フレームナンバーは2008年の表示がされていました。

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点検を進めて行く中で気が付いたのが、エンジンマウントの潰れでした。丈夫なイメージのカイエンも経年や走行距離により傷みが目につくようになりました。取り寄せした新品部品と並べると、随分潰れているのが分かります。V8エンジンの場合、エンジン上部にも振動を抑制するアームが右側に付いていますが、あくまでもメインはエンジンの重量を支えているこちらのマウントです。エンジンマウントを交換すると振動を抑えるのはもとより、アクセルのつきが良くなったりと、全体的に調子が良くなったように感じられます。

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マウントの取り付け部分です。マウントからボルトが生えている造りになっていますので、取り外しにはかなりの空間を作ってあげないと交換が出来ません。

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交換部品として供給されるアフターパーツには何の知らせも無く変更や改善されている事が多く、入荷した部品を良く観察するのもメカニックとしては重要な仕事の1つと私は考えています。こうした意識を持つかどうかで技術力にも大きな影響を及ぼすのだと思います。

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マーキーズのメカニックはこうした意識を一人一人が持ち日々の向上を目指していますので、幅広い整備技術や新しいアイデアの発想が可能となっています。

 

ではまた次回です。

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ポルシェ整備 カイエン 9PA ヘッドライトハーネス

今日は雪が降り、大変寒い一日となりました。朝起きて、外を見た時に「とうとう来たか~」と防寒のアンダーウェアーを迷わず着込み、出勤をしました。

今回もカイエンです。車検点検整備でご入庫頂きましたが、ヘッドライトが時々点灯しない時が有るとの事で、各所点検を行っていきました。車載工具にもなっていますが、道具を使用してヘッドライトのロックを解除するとライトがアッセンブリで外れます。画像の紫色をしたコネクターの少し奥側に、本来で有れば白いコネクターが固定されているはずですが、ベース側が壊れてしまっている為に固定が困難な状況になっています。また、紫色のコネクターの前には、なにやらカラフルな細かい物体が散らばっていました。

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紫色のコネクターに接続される側がこちらです。白いコネクターが本来は車輌側に固定されていなければなりませんが、ベース側が破損している為に直接ヘッドライトにさしてから車輌にヘッドライトを取り付けて有る事が分かりました。ですがさほど問題は有りません。

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問題はこの短いハーネスです。配線を良く見てみますと、内部の銅線がむき出し状態になっていました。銅線をカバーする為の表面が硬化して砕けています。これがカラフルに散らばっていた物体の原因です。これは非常に危険な状態とも言えます。このまま進行し、銅線どうしが接触をするとショートを招き様々な故障へと繋がります。

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この部分だけで部品の設定が有りますので、左右ワイヤーハーネス交換を行いました。元々の症状には直接関係は無く、原因では有りませんが点検をして行く中でこうした不具合の発生箇所が見つかります。

やはり、定期的にプロのメカニックに見てもらう事は重要な事です。未来の大きなトラブルとなる種をこの様に摘んで行くのが私達の仕事でも有ります。

ではまた次回です。

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ポルシェ整備 カイエン 9PA 冷却水漏れ修理

どうにも未だに「PPAP」のリズムが耳から離れません・・・・・・。そして何回見てもおもしろい・・・・・・。

 

さて今回は久しぶりにカイエンです。冷却水がじわじわと減っていくとの事で早速点検行いますと直ぐに原因の特定が出来ました。エンジンフードを開けて各所を見て行くと普段では見られない、かさぶたのような色をした箇所を発見。画像の中央部、エンジンの裏辺りを見て下さい。

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こちらは下から患部を映したところです。冷却水が漏れ固まった状態です。マフラーが近い事もあり、乾燥を速めた結果、この様に大きく樹氷状態になったと思われます。

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漏れて垂れた冷却水はミッションのベルハウジングを伝い、ミッションオイルパンに流れました。漏れ始めの跡がこの様に残っていました。乾燥が進むにつれ、流れ落ちる量が減っていった証拠でも有ります。

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さて、冷却水漏れの原因箇所がこれです。エンジンのシリンダーヘッド裏に直付けされている樹脂製のバイパスパイプが熱により劣化してしまったようです。場所的にも熱がこもり易い箇所では有りますので、この辺りもV8エンジンの対策品同様にアルミ製のパイプに変わるといいのではと考えます。

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ではまた次回です。

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