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ポルシェ異音
ポルシェ水冷エンジン打音発生事例動画

現在、ポルシェのエンジン異音について多くの問い合わせを頂いております。
マーキーズではサウンドスコープや内視鏡カメラを駆使し異音の原因が何処に有るのかを探り、発生箇所を特定し最良の修理プランをご提案する事が出来ます。
ここでは実際の症状具合や状況、異音の質などの診断を行いながらご紹介します。

ポルシェオーバーホール
ポルシェ997異音事例動画(2~3秒近辺)

車輌は997カレラです。「タンタン」と、かなり大きな異音が発生している状況です。打音と言っていい音です。
エンジンの回転を上げると共に、音は細かく刻むようになりますが音の大きさはほぼ変化しません。エンジン上部からでは発生箇所の絞り込みは出来ませんので車輌をリフトアップしエンジンの下から直に探って行きます。

ポルシェオーバーホール
ポルシェ997異音事例動画(20秒近辺)

サウンドスコープを使用して発生箇所を探って行きます。スコープの先端はライトが点灯しますので調べたい箇所を的確に診断する事が出来ます。
また、打音は振動として広がりを見せますので振動を頼りに原因を追いかけてしまうとピンポイントの判断が難しい状況になりがちです。
このスコープは先端から音波を発生させて戻ってくる波を音として拾うので振動に影響されず純粋に音として捉える事が出来ます。

ポルシェオーバーホール
ポルシェ997異音事例動画(60秒近辺)

エンジンの逆バンクに移ります。4-6バンク側です。途端に聞こえて来る音の質が変わります。明らかに音が大きくなり近くなった感じも分かると思います。1-3バンクも異音として認識出来る箇所が有りましたが、こちらは間違いないレベルとなりますので、スコープを使用して異音発生箇所を絞り込んで行きます。

ポルシェオーバーホール
ポルシェ997異音事例動画(1分15秒近辺)

エンジンのシリンダーブロックにサウンドスコープをマフラーの隙間を縫って各シリンダーに当てて行きます。
何度か繰り返し当て確実に異音の発生箇所を絞り込みます。サウンドスコープはヘッドフォンを接続して異音を聞きますのでエンジン音やその他の雑音に惑わされる事は有りません。

ポルシェオーバーホール
ポルシェ997異音事例動画(1分37秒近辺)

もう1つ異音の代表格に油圧タペットが有ります。勿論こちらもチェックを怠りません。シリンダーブロックから移動しカムシャフトが収まっているシリンダーヘッドに移ります。油圧タペットに近いヘッドカバーの上からスコープを当てシリンダーブロック同様に異音を確認して行きます。

ポルシェオーバーホール
ポルシェ997異音事例動画(1分50秒近辺)

一通りサウンドスコープでの診断を終えたら、スパークプラグを外し燃焼状態をチェック。
その後は異音発生箇所だけでなく全てのシリンダーを内視鏡カメラにて内部の状態を確認し症状の発生原因と発生箇所の関連付けを行っていきます。そしてこれから最良の修理方法を決めていく流れとなります。

ポルシェ水冷エンジン異音 原因検証

続いて実際にエンジンを分解した後に異音発生の原因となった箇所の決定的な状況を
ご紹介します。なぜ打音が発生するのかを動画にて分かりやすくご説明して行きますので
必見です。

ポルシェ水冷エンジン異音検証
ポルシェ997異音検証動画(5秒近辺)

異音発生の原因として最も疑わしい5番シリンダーをピストンが上昇し切っている状態である上死点位置に移動し、ピストンヘッドがどの程度振れるのかをチェックします。状況はピストンリングの張りが効いている状態である為にピストンとシリンダーとのクリアランスは正常値に近いと判断出来ます。少なくとも異音が出る状態では無い事が分かります。

ポルシェ水冷エンジン異音検証
ポルシェ997異音検証動画(16秒近辺)

その他の6番シリンダーを見てみますと、大きな傷がシリンダー壁に入っています。
異音点検時にこのシリンダーからも症状の確認が取れていましたので異音発生箇所が併発しているのでは?という疑問が解明されていく事になります。また、4番シリンダーにも傷が確認出来ました。

ポルシェ水冷エンジン異音検証
ポルシェ997異音検証動画(8秒近辺)

5番と6番ピストンをシリンダー壁の傷が最も付いている位置にセットし、再度ピストンヘッドの振れを確認すると、振れが大きく壁を叩く音が聞こえてきます。

ポルシェ水冷エンジン異音検証
ポルシェ997異音検証動画(18秒近辺)

やはり6番も5番同様の状況となっている事が判明しました。振れ方が5番に比べて少ない為に、異音は5番よりも小さいという事もこれで解明が出来ました。この状況の中、ピストンは高速で動き続けシリンダー壁を叩き続けることとなり打音となって聞こえてきます。

ポルシェ水冷エンジン異音検証
ポルシェ997異音検証動画(35秒近辺)

4番シリンダーは異音が発生する程のピストンの振れは有りませんでした。しかしシリンダー壁に傷が有る以上ピストンにも同様に傷が入っている事が予想されます。この後更に分解を進め確認作業となります。

最終的に異音発生はシリンダーナンバー5番・6番が原因である事が解明出来ました。
特に5番はピストンの振れ幅が一番大きい為、最も打音が発生しており音量も大きい状態で
あった事が全て実証された事になります。この後は最良の修理方法を決めていきます。

エンジン異音の的確な診断・修理はまずはマーキーズへ
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