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ポルシェ整備 カイエン 9PA エンジン不調原因

エンジン不調でご入庫頂きました、9PA型のカイエンになります。エンジンの掛かりが悪く、始動後は振動大きくチェックエンジン警告が点灯している状況でした。PIWISテスターを接続し診断を行うと、シリンダーNo5とNo6にミスファイアーが発生している事が分かりました。スパークプラグとイグニッションコイルの入れ替えテストなど各種テストを行っても現象に変化が見られない為、エンジン本体に問題が有るのではないかと考えスコープを使用して内部の確認をする事にしました。内部を覗くとすぐに異物が有るのを発見。

 

少し引いた位置で見ると、何やらリング状の物体で有る事が分かりました。見た感じは金属のようです。

 

異物が有るので、燃焼室やシリンダー壁など広範囲に見ていきます。

 

画像が逆さまで分かりにくいのですが、燃焼室のシリンフダーヘッド部分です。右側円形部分が何やら怪しいと感じます。

 

バルブをストロークさせたところ、!バルブのシートリングが無くなっています。これで全ての謎が解明されました。

 

異物の正体は外れたシートリングの残骸でした。シートリングが無い為に密閉が保たれず、燃焼が出来なくなっている状況でした。いわゆる、圧縮漏れの症状です。珍しい事例にはなりますがもしかしたらこれから増えてくるのかもしれません。カイエンのエンジン不調でお悩みのオーナー様、一度マーキーズで診断いかがでしょうか。

ポルシェの修理、車検整備はマリオットマーキーズへ!
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tel:03-5600-2710

ポルシェ整備 カイエン 9PA 955 カルダンシャフト

夜の寒さも和らいできました。ポルシェにとってはベストな季節となっていますので、しっかりとメンテナンスをしてポルシェを楽しんで頂きたいと思っています。

さて本題です。未だに9PA、955型カイエンの定番として修理が絶えないカルダンシャフトになります。経験された方は勿論お分かりかと思いますが、あの音は本当に驚きますよね!

 

この状態でシャフトが暴れるように回転するのですから、想像も出来るかと思います。音だけでなく、車体に振動として「ゴトゴト」と響きますので、直観的に「壊れた」という意識が芽生え、走行をためらってしまいます。面白いのは、低速では音も振動も出ない事が多い点です。ある程度の速度に達すると突然に音と振動が発生しますのでこれが恐怖を倍増させます。

 

近づいて撮影してみますと、捥がれるように切れています。

 

こちらもかなりの状態です。

 

また、カルダンシャフトの両端には厚みの有るこんなに大きなフランジゴムと接続されますが、ヒビ割れが発生するほどの(劣化や硬化が進んでいるとも考えられますが)力が掛かっている訳ですから、シャフト途中のゴムが捥がれても不思議は有りません。

 

突然に発生する事が多く、防ぎようが無い故障と言えますが、定期的に点検を行う事で早期発見が出来る事も有ります。こういった意味でもポルシェの整備は事例を熟知している専門店に任せる事がトラブルを防ぐ最大の予防となります。

 

ではまた次回です。

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ポルシェ整備 カイエン 9PA エンジンマウント交換

12月キャンペーンですが、多くのお問い合わせ有難うございます。不安に感じていらっしゃる方がこんなにも多いいのかと改めて思いました。ご予約の枠はまだ空きが残っていますので、お気軽にお問い合わせ下さい!

今回もカイエンです。2008年モデルからデザインが変更され「フェイスリフト」と呼ばれました。2007年から登場したデザインですが、フレームナンバーは2008年の表示がされていました。

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点検を進めて行く中で気が付いたのが、エンジンマウントの潰れでした。丈夫なイメージのカイエンも経年や走行距離により傷みが目につくようになりました。取り寄せした新品部品と並べると、随分潰れているのが分かります。V8エンジンの場合、エンジン上部にも振動を抑制するアームが右側に付いていますが、あくまでもメインはエンジンの重量を支えているこちらのマウントです。エンジンマウントを交換すると振動を抑えるのはもとより、アクセルのつきが良くなったりと、全体的に調子が良くなったように感じられます。

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マウントの取り付け部分です。マウントからボルトが生えている造りになっていますので、取り外しにはかなりの空間を作ってあげないと交換が出来ません。

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交換部品として供給されるアフターパーツには何の知らせも無く変更や改善されている事が多く、入荷した部品を良く観察するのもメカニックとしては重要な仕事の1つと私は考えています。こうした意識を持つかどうかで技術力にも大きな影響を及ぼすのだと思います。

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マーキーズのメカニックはこうした意識を一人一人が持ち日々の向上を目指していますので、幅広い整備技術や新しいアイデアの発想が可能となっています。

 

ではまた次回です。

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ポルシェ整備 カイエン 9PA ヘッドライトハーネス

今日は雪が降り、大変寒い一日となりました。朝起きて、外を見た時に「とうとう来たか~」と防寒のアンダーウェアーを迷わず着込み、出勤をしました。

今回もカイエンです。車検点検整備でご入庫頂きましたが、ヘッドライトが時々点灯しない時が有るとの事で、各所点検を行っていきました。車載工具にもなっていますが、道具を使用してヘッドライトのロックを解除するとライトがアッセンブリで外れます。画像の紫色をしたコネクターの少し奥側に、本来で有れば白いコネクターが固定されているはずですが、ベース側が壊れてしまっている為に固定が困難な状況になっています。また、紫色のコネクターの前には、なにやらカラフルな細かい物体が散らばっていました。

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紫色のコネクターに接続される側がこちらです。白いコネクターが本来は車輌側に固定されていなければなりませんが、ベース側が破損している為に直接ヘッドライトにさしてから車輌にヘッドライトを取り付けて有る事が分かりました。ですがさほど問題は有りません。

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問題はこの短いハーネスです。配線を良く見てみますと、内部の銅線がむき出し状態になっていました。銅線をカバーする為の表面が硬化して砕けています。これがカラフルに散らばっていた物体の原因です。これは非常に危険な状態とも言えます。このまま進行し、銅線どうしが接触をするとショートを招き様々な故障へと繋がります。

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この部分だけで部品の設定が有りますので、左右ワイヤーハーネス交換を行いました。元々の症状には直接関係は無く、原因では有りませんが点検をして行く中でこうした不具合の発生箇所が見つかります。

やはり、定期的にプロのメカニックに見てもらう事は重要な事です。未来の大きなトラブルとなる種をこの様に摘んで行くのが私達の仕事でも有ります。

ではまた次回です。

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ポルシェ整備 カイエン 9PA 冷却水漏れ修理

どうにも未だに「PPAP」のリズムが耳から離れません・・・・・・。そして何回見てもおもしろい・・・・・・。

 

さて今回は久しぶりにカイエンです。冷却水がじわじわと減っていくとの事で早速点検行いますと直ぐに原因の特定が出来ました。エンジンフードを開けて各所を見て行くと普段では見られない、かさぶたのような色をした箇所を発見。画像の中央部、エンジンの裏辺りを見て下さい。

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こちらは下から患部を映したところです。冷却水が漏れ固まった状態です。マフラーが近い事もあり、乾燥を速めた結果、この様に大きく樹氷状態になったと思われます。

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漏れて垂れた冷却水はミッションのベルハウジングを伝い、ミッションオイルパンに流れました。漏れ始めの跡がこの様に残っていました。乾燥が進むにつれ、流れ落ちる量が減っていった証拠でも有ります。

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さて、冷却水漏れの原因箇所がこれです。エンジンのシリンダーヘッド裏に直付けされている樹脂製のバイパスパイプが熱により劣化してしまったようです。場所的にも熱がこもり易い箇所では有りますので、この辺りもV8エンジンの対策品同様にアルミ製のパイプに変わるといいのではと考えます。

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ではまた次回です。

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ポルシェ整備 カイエンV8 9PA エンジン不調修理

非常に夏の終わりを感じます・・・・夜中がやたらに涼しくなってきました。また、私の苦手な季節へとカウントが始まったみたいで寂しい気分になります。ですので、秋を満喫する事を考えて紛らわしております・・・・・・。

 

さて今回は9PA、V8カイエンになります。チェックエンジンランプが点灯し、エンジンに振動も出ているとの事でご来店頂きました。早速、フロントフードを開けてエンジンを見てみると、時折「ブルン」といった感じの振れが確認出来ました。

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ポルシェシステムテスターを使用しての診断を行い、状況を正しく把握します。まずは故障コードを読み取る事から始めていきます。インジケーターランプが点灯した原因がズバリと表示される訳では有りません。これらをヒントにシステムテスターの様々な機能を使用して原因を絞り込んでいく訳です。各センサーや装置の入力信号、実測値の読み取り、作動状態などを確認して行きます。

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診断を進めて行きますと、1機筒だけ仕事をしていない状況で有る事が分かりました。個別に爆発状態を調べるとあからさまに爆発していない箇所が有りました。燃料の圧力もインジェクターの作動も全機筒正常で有る事は確認出来ていますので、残るは点火系かエンジン本体に問題が有る事になります。手始めに、不具合の出ているシリンダーと正常なシリンダーのダイレクトイグニッション(イグニッションコイル)を入れ替えて、再度チェックしましたが、状況は変わりません。今度はスパークプラグを入れ替えたところ、不具合が移りましたので、スパークプラグが原因で有る事が確定しました。

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原因となったスパークプラグです。爆発していないので熱も入らない為にガソリンで湿っていました。

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今回は、ダイレクトイグニッションをまだ小さいですがクラックが入り始めていましたので、予防整備としてスパークプラグと共に全数交換をしました。エンジンの不調は改善され、チェックエンジンランプも無事に消灯しました。

結果はただのスパークプラグ故障ですが、メカニックは原因を絞り込み、確定させる為に時間と労力を要します。これが「診断」です。

ではまた次回です。

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