夜は空気が冷たくなってきました。そろそろコートを用意しておかないといけませんね!
さて今回も車輌は996です。996に限らず付いている箇所になりますが、ステアリングラックから伸びるロッド最端をタイロッドエンドと呼びます。タイロッドエンドに刺さるステアリングラックからのロッドをタイロッドと呼びます。ロッドどおしはネジが切られており、回すとロッドの全長が伸び縮みする事でトーイン調整を行えます。もうひとつの役割は勿論、ハンドルを操舵する事でタイヤの向きを変えて車が曲がれるようにしている事です。

今回の整備ではどうしても交換が必要な状況となっていました。ハンドルを切るたびにギシギシと異音が発生しており、点検を進めて行くとタイロッドエンドのボールジョイントが原因で有る事が判明しました。ボールジョイントは簡単に言いますと、稼働部分(接続部分)が円運動を要す部分に多く用いられます。自由に稼働出来るのがその理由です。ですので非常に多方向からの負荷を受け止めていると言っていいと思います。

さて、異音の原因ですが、非常に精密な部分であるボールジョイントは動きを良くする為や錆びを呼ばない様にグリスがたっぷり塗られています。そしてそれを保護するためにゴムブーツが被されます。今回の事例はブーツが破け長い時間放っておいたせいで、中のグリスが完全に抜け、油分も乾き、滑りが悪い為に異音が発生していました。ボールジョイントの悲鳴と言っていいでしょう。更にゴミを噛んでいたせいで、ジョイントにはガタも併発していました。こうなっては手の施しようも有りませんので、部品を交換するしか有りません。

ではまた次回です。
ポルシェの修理、車検整備はマリオットマーキーズへ!
https://www.porsche-seibi.jp/
tel:03-5600-2710
紅葉も見ごろを迎えていますね。今年は何処に見に行こうか考えています。
さて今回は996です。足廻りが何だかパリっとしないとの事で見て行きますと、ショックアブソーバーに組み付けする部品で、一番上部に組まれるアッパーマウントのゴムブッシュが切れているのを発見しました。下の画像はリヤ側の物です。フロント側に比べて事例はかなり少なくなります。フロントはステアリングを操舵する関係が有るからです。リヤ側は重みに耐えているイメージでしょうか。

こちらはショックアブソーバーから外したアッパーマウントです。中央のアルミ外周のゴムをよ~く見ると、亀裂が入っているのが分かると思います。これが「ヘニャ足」の原因でした。

こちらはフロント側のショックアブソーバーです。リヤ側とはスプリングの形が異なります。スプリング形状によるそれぞれの特性を活かし、組み込まれています。

フロント側の外したアッパーマウントをひっくり返したところです。やはり、リヤ側同様にアルミカラーの外周ゴムに亀裂が入っていますね。前後でこれでは、ポルシェのしなやかな走行フィーリングは得られません!

ここからは、オマケ的になりますが、ショックアブソーバーを分解すると取り出せる、オレンジ色の硬いスポンジが、バンプラバーと呼ばれる部品です。ショックの底突きを防止します。

ホコリや水、走行風にさらされたバンプラバーは経年と共にボロボロになっていきます。今回も手で触っただけで真っ二つに割れてしまいました。

時には砕けて無くなってしまっている車輌も見かけますが、万が一の時はショックアブソーバーを守ってくれる大事な部品ですので、表面が崩れ始めているようでしたら交換をお勧めしています。
ではまた次回です。
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ポルシェ 987 ケイマン 車検点検整備でご入庫頂きました。
早いもので10月も終わりますね。年内は残すところ2ヶ月となります。これからどんどん寒くなり、私には苦手な季節がやって来ますが、ポルシェへの熱い思いで乗り切ります!(キバリ過ぎでしょうか・・・・)
それでは、前回に引き続き986ボクスターです。エンジン不調でご来店頂きました。アイドリング状態ではエンジンがブルブルと振動し、回転を上げようとすると引っ掛かるように上昇します。この状態ですから、チェックエンジンランプ(エンジン警告灯)は勿論、点灯します。システムテスターにて診断を行うと2箇所のミスファイヤー(失火)が常時発生している事が分かりました。早速、点火系統の点検をしてみると驚きの事実が・・・・・・。
スパークプラグを点検するにはイグニッションコイルを外します。下の画像がそれです。ポルシェが初めてダイレクトイグニッションを導入したのがボクスターでした。数多く必要だったプラグコードが不要となり、軽量化に貢献します。また、コントロールユニットが各シリンダーを個別に管理出来る点や、より診断を容易に出来る利点が有ります。

こちら、外したイグニッションコイルですが、見て下さい。ボロボロです。こんなに酷いのは初めて見ました。錆びが浮き、無数のヒビ割れが発生しています。スパークプラグを外して点検をすると、状態は良いと言えませんが一旦清掃して、機筒位置をずらし取り付けをします。コイルを元の位置に戻しエンジンを始動してみます。不調は変わらず、不調が出ている機筒にも変化はありません。今度はコイルの位置をずらし取り付け。不調機筒が変わりましたので、原因はイグニッションコイルで有る事が確定しました。(メカニックはこんな地道な診断を日々行っています。時間も掛るんです。テスターを繋げたから、直ぐに判断出来るものではありません。ご理解を頂けますと幸いでございます!)

イグニッションコイルとスパークプラグを交換し、症状は改善されました。しかし、何だかパリッとしないなとも感じます。一カ所だけオイルで湿っていたコイルが有りましたが、関係が有るのかは不明で、なんとなく引っ掛かるなと思い、他に致命的な箇所が無いか一通り見て見ると、通常あり得ない青い液体が流れた跡が目につきました。

これは冷却水がエンジン本体から染み出てきているようです。エンジン熱で煮詰まり、結晶化している所も有りました。染み出て来ているのは、シリンダーヘッドとブロックの境目、いわゆるヘッドガスケット抜けが起きているようです。こうなると、エンジン内部にも影響が出ているはずです。パリッとしない原因はこの辺りに有りそうです。

今回はご指摘のみで終了となりました。修理はオーバーホールが必要となりますので、それなりの費用が必要になります。エンジンを載せ換えるにしてもしかりです。オーナー様もお悩みになられていましたが、一旦ご返車をし、後日ご相談となりました。
ではまた次回です。
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ポルシェ整備 カイエン 車検整備でご入庫です。
風が冷たくなってきました。夜は寒くなってきましたね。
さて今回は986です。ボクスターですね。登場から20年に手が届くようになり、新車が出た時の事を思い返すと時代を感じます。987、981と新しい世代が出てきても、まだまだ現役で走っている初代ボクスターを良く見かけますし、整備にもご入庫頂いております。さすがはポルシェ、タフです。
こちらは車検整備でご入庫頂きましたボクスターです。良くメンテナンスされているのが分かります。今回の車検では1点だけ不具合箇所が・・・・・。エンジンにオイル漏れが発生していました。不具合箇所はカムシャフトセンサーからのオイル漏れでした。左右バンクに一つづつ取り付けされていますが、今回は残念ながら両方共に漏れが発生していました。

センサーにはOリングが取り付けられていますので、センサーを脱着してOリングを交換すればいいだけの修理になります。修理費用はさほど掛りません。そんなオイル漏れ放っておいてもいいではないかとなりますが、以外に被害は大きくなります。画像を見て頂きますと中央の配線が湿って見えますよね?これ、漏れたオイルが配線を束ねる布テープに染み込んでいってるんです。どんどんと先々に向かって。

この画像はマフラーに取り付けられるO2センサーのコネクターなんですが、こちらも湿っていますね。これは配線上部でカムセンサーの配線と束ねられている為にこちらまでオイルが伝わってきてしまうんです。いわゆる毛細現象ですね。

このまま放置してしまうと、コネクター内部にオイルが侵入し、接触不良などを引き起こす原因にもなります。そしてチェックエンジン点灯やO2センサーの故障を招きます。更にクロスメンバーを伝い汚れを招き・・・・・といい事が全く有りません。見付け次第、即修理を!
ではまた次回です。
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車検点検整備でご入庫頂きました、パナメーラです。点検を進めて行きますとオートマミッションにオイル漏れが発生しているのが分かりました。パナメーラが登場したのが2009年でした、まだ新しいモデルのイメージが抜けませんが、実際はこの様に修理が必要な箇所が出て来ているのが現実です。

ミッションのオイルパンと呼ばれる部分です。黒いトレーの様な部分がそれです。ミッション本体との境目がオイルで湿っていますね。境目にはガスケットが入っていますが、ヘタって来るとこの様にオイルが染み出てきます。オイルパンの取り付けボルトを増し締めしてみる手も有りますが、一時凌ぎに過ぎませんので、やはりここはしっかりと修理を行うのが転ばぬ先の杖となります。

オイルパンボルトの増し締めでは済まない理由がもう一つ有ります。こちら、ミッション内部と外の配線を繋ぐコネクター部分です。実はここが一番漏れている箇所になります。お分かりのようにオイルが滴になっています。ミッション内部からコネクターソケットが出て来ており、ソケットにはOリングが取り付けられシールされています。経年によりOリングもヘタリ、シール性が低下してしまっていました。

コネクター部から漏れ出たオイルがオイルパンに伝わり、オイルパンが派手に漏れているように見えていました。こういった所も見逃さずに点検と整備を行わないと、オイルパンガスケットだけ交換した場合、いつまでも漏れが収まらない状態になります。修理代の無駄を招きます。やはりポルシェは専門店に任せるのがベストですね。

オイルパンガスケットの交換とコネクターOリングの交換を行い、無事にオイル漏れは止まりました。これで安心安全にポルシェをお楽しみ頂けますね。
ではまた次回です。
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ポルシェ整備 993 カレラ 車検点検整備でご入庫頂きました。

ポルシェ整備 カイエンターボ 車検点検整備でご入庫頂きました。

ポルシェ 986 ボクスター 車検点検整備でご入庫頂きました。
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