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ポルシェ整備 997 カレラ エンジン異音

肌寒くなってまいりました・・・・・・。また私の苦手な季節の足音が・・・・・・・・。

 

さて今回は997カレラ エンジン異音修理です。あの「タンタン音」になります。996では事例が多い症状でしたが最近では997も同様に異音が発生してきています。

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何度かご紹介をしてきています、ピストン・シリンダーが原因で発生する例の異音です。ディーラーで相談をするとエンジン交換の見積りになりますが、マーキーズでは修理費用を抑えられるように独自の修理法をご提案させて頂いております。

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これが異音原因となったシリンダー内部です。シリンダー壁にかなりの深い傷が入っています。

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ピストンにもこんなに深い傷が・・・・・・。ピストンリングの辺りを支点として、ピストンが首振り状態になっているのが分かる減り方ですね。正しくはピストンピンの位置によるものですが、結果としてこの様に傷が入って行きます。

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ピストンを抜いた後のシリンダーです。触るとかなりの深さで傷が付いています。これがどんどん広がって行き、ピストンとシリンダーのクリアランスも大きくなり、それに合わせて音も大きくなっていきます。

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エンジンから異音が出ているから売却してしまうのは逆に損をしてしまうかもしれません。諦めるのはまだ早いです。その前に、お気軽にマーキーズへご相談下さい!

ではまた次回です。

ポルシェ 997 異音資料動画

ポルシェの修理、車検整備はマリオットマーキーズへ!
https://www.porsche-seibi.jp/
tel:03-5600-2710

ポルシェ整備 997 カレラ エンジン異音 ピストン

今週は地震やゲリラ豪雨などいろいろと続きましたね。これだけ頻繁に起こると、東京とはいえ心配になって来ます。都度、心を構えている次第です。ですが、楽しい夏が始まり、はやる心を抑えられないのも事実では有ります。

さて、引き続きの997カレラです。ようやく新しいピストンが入荷してきましたので、今回は少しご紹介を。ピストンには公差グループが有り、ピストンの直径や重さで分かれます。部品を製造する上でほんのわずかな製品差をグループに分け、同じグループで揃えてエンジンに組み込みます。空冷エンジンの時代は公差グループが4グループは有りましたが、水冷エンジンでは2グループに減少しています。製品の精度が上がって来ている証明です。ん~~、非常に美しいピストンです。さすがはポルシェ!

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ピストンスカート部には特殊なコーティングがされています。フリクションを抑える目的とピストン本体を守る役割が有ります。

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非常に肉薄のスカート部ですね。スポーツカーである由縁です。勿論、こう言った軽量化がエンジン内部の要所要所に見られるわけです。何度も言いますが、さすがはポルシェ!

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ピストンには、気密性と燃焼室にオイル侵入を防止する為にピストンリングと言われる物が付きます。現代では画像の様に三連で装着されるのが一般的ですね。同じようなリングに見えますが、それぞれに形が違い、取り付け順や向きを間違えると大変な事態になります。ものすご~く白煙をまき散らすエンジンに早変わりです。

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ピストンの空いた穴にはピストンピンと言われるシャフトが入ります。上の画像にも有りましたよね。このピストンピンの特徴はピンの内穴がテーパー状に削られている点です。これ何でだか分かりますか?

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答えはやっぱり軽量化です。元々はレースシーンで用いられる手法ですが、一般的にデリバリーされている車輌にもこうした技術を導入している事がスポーツカーである証なんです。これが本物とゆう事ではないでしょうか。

 

しつこいようですが、ポルシェというメーカーは、すばらしい。私がポルシェから抜けられない理由には、こういった車輌造りをしている所に魅かれているのだとつくづく思ってしまいます。

ではまた次回です。

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ポルシェ整備 997 カレラ エンジン異音原因

暑い日が続きました。まだ体が慣れていないのか、歳のせいなのか、なかなかこたえるな~っといった感じです。でもやっぱり、夏はイイですね。

さて今回は997カレラです。現在、作業真っ最中の車輌になります。少し前に同じトラブルで996を書かせて頂きましたが、997でも起こっている事例になります。それは、エンジンからの異音です。エンジン回転中に「タンタンタン」といった感じで音が聞こえて来る為に油圧タペットの音かと間違えやすいのが特徴です。下の画像はその原因となった箇所になります。一番右の穴は6番シリンダーです。

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こちらは5番シリンダー。問題の起きていない箇所になります。とても綺麗な壁面ですね。

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こちらが問題の6番シリンダーです。上の画像と比べて下さい。かなり深い傷が入っています。

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これは6番シリンダーのピストンです。シリンダー同様に深い傷が入っています。

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もう少し近づくと、どれだけ傷が深いかお分かり頂けると思います。このすり減った分が、シリンダーとの大きなクリアランスとなり、ピストンの首振り量を増加させる為、打音が出てしまいます。

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こちら引き続き、ご紹介していこうと思います。

オーナー様!なるべく急ぎ、997を元気にしますので、もう少々お待ち下さい!

ではまた次回です。

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ポルシェ整備 996 エンジン修理

年内最後の記事になります。ご入庫頂きましたお客様も、この記事を読んで頂いている方も、ありがとうございました!来年も宜しくお願い致します!

今回は年内最後という事で、興味深い事例をお送り致します。車輌は996の後期タイプになります。エンジンから異音がするとの事でご入庫頂きました。音の質は少し高めの打音です。油圧タペット故障と良く似た音です。

異音の出ている箇所を探っていくと、エンジンヘッドの辺りから聞こえてくるようでしたので、油圧タペットを脱着し点検しました。判断が付けずらい状態でしたが、まずはタペットを交換してみないと先に進むべきかの判断も出来ませんでしたので、油圧タペットを交換して様子を見る事にしました。

交換後、エンジンを始動してみると・・・・・・・・・・・・音は止まりませんでした・・・・・・。では、エンジンの分解です!

エンジンを分解して行くと、ようやく原因がはっきりとしました。その原因が下の画像です。これはピストンですね。

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左が正常なピストンです。並べると違いが分かりますね。

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分解したシリンダーブロックです。

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先程のピストンが入るシリンダーです。ピストン同様の傷が入っています。

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こちら、正常な状態のシリンダーです。綺麗ですよね。

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打音の原因は、なんらかのきっかけでピストンの首を振る動きが大きくなり、シリンダーとピストン双方で削り合い、クリアランスを広げ、更に首を振る動作が大きくなり、更に削り合い・・・・・・・・・・・。の繰り返しが打音となって聞こえてきたわけです。

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こうなってしまう理由はいくつか有りますが、定期的にエンジンを掛けてあげる事と、年に一度は走行距離が伸びていなくても、オイル交換をしてあげる事で、かなり防止出来ます。オイルは良質なものである事も重要です。

それではこの1年、ありがとうございました!また来年お会い致しましょう!!

 

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