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ポルシェ整備 996 カレラ 冷却水漏れ修理です

まだ夏の余韻が残りつつも、秋に向かっているなと感じますよね。ドライブには良い季節が到来です。出先でのトラブル予防には事前の点検がお勧めです。

さて今回も996ですが、冷却水漏れ修理になります。冷却水漏れが発生しているとのご依頼で点検を進めていきますと、リザーブタンク付近からの漏れを確認しました。加圧テスターを使用して作動状態と同じ圧力まで加圧するとタンクの下から滴が落ちてきました。見えない所は鏡を使用して漏れ箇所の断定をしていきます。どうやらタンク下面から漏れているようですので、早速、リザーブタンクを外し最終確認を行います。

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ポルシェの狭いエンジンルームには不似合いなほどの大きさです。手前が漏れているリザーブタンクです。経年により、茶色く変色してしまっています。硬化がかなり進んでいるようで、触った感じでも分かります。

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タンクの下面を見てみますと、冷却水が流れた跡がクッキリ残っています。ピンク色をした粉のような物がそれです。その流れをたどっていくと、漏れ箇所に到達します。たどった先を良く見てみますとタンクにクラック(ヒビ)が入っていました。冷却ラインは圧力が上がる事により、沸点も上がります。そうする事で水の沸騰を抑えています。その他にも冷却液(LLC・不凍液)が混合されている事も沸点を上げる作用に繋がります。部品耐久性の向上が図られ、昨今の車輌は大変高圧に設定されています。エンジンを掛けるたびに圧力が発生しタンクも膨張と収縮を繰り返している為に、経年と共に硬化が進んでいきますとタンクに亀裂が生じる訳です。

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こちらは、リザーブタンクの横に取り付けされている、フューエルフィルターです。交換歴が無いようでしたのでついでに交換を行いました。

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交換作業直後の画像です。タンクが新しくなっただけで、エンジンルームの見栄えが格段に良くなりましたね。この後は規定濃度に水で薄めた冷却液をタンクから補充をし、エンジン内部に入りこんだ空気を抜く作業に掛ります。空気を抜いておかないと冷却水を吹き上げてしまう要因になるからです。これでもかと言うように何度も繰り返し行います。なかなか時間の掛る作業なんです。

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加圧テストとエアー抜き作業を行い、漏れが無くなったかを再チェックします。今回はリザーブタンク交換で問題は無いようです。予防の為に数本のゴムホースも同時作業で交換させて頂き、修理は完了です。これで楽しいドライブをして頂けますね!!

 

それではまた次回です。

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ポルシェ整備 996 パワステホース漏れ

まだまだ日差しは厳しいですが、夏の終わりと秋の始まりを感じる心地良さも有りますね。

さて今回は996です。定期点検でご入庫頂きました。車輌をお預かりしてお客様をお見送りが済んだ直後にエンジン下の地面になにやら怪しいシミが出来ているのを発見。エンジンフードを空けてみるとエアークリーナーケース周辺がオイルまみれになっていました!

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車輌をリフトアップし、エンジン下を覗いたところです。やはりオイルがべっとりとあちこちに広がっています。リフト位置まで軌跡を残すように地面にはオイルの垂れた跡が点々と付いていました。

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垂れたオイルの色やエンジンルームに飛び散っているオイルの色を見ると緑色をしている為にパワーステアリングオイルである事が容易に分かりました。ただ、漏れ方が尋常ではないので、ご来店直前に漏れが発生したとしか考えられません。こんな事もあるものなんだと思いました。しかし、逆に考えれば幸いにも症状が発生して直ぐに修理が施せる訳ですから、タイミングが良かったとも取れます。どちらか、お出掛け先でこうなっては大変でした。早速点検を行っていきます。これだけ飛び散っているので恐らく油圧の高いところからなのではと推測し見て行きます。画像中央の2本がパワステラインになり、手前側が高圧ライン(ポンプから圧送される側)です。ホース途中の金属のかしめを堺にホース表面がオイルで湿っています。どうもこの辺りが怪しいと思いました。

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金属のかしめの下はこんなにもオイリーです。更に下のかしめには、たっぷりとオイルが溜まっています。これは間違いない、この下側のかしめから漏れてるな?と思っていたんです。後は証拠固めをしなければなりませんのでエンジンスタート!!すると、ホースとかしめの隙間からオイルが湧くように見えましたので、決定的と思われました!

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でも何か引っ掛かる疑問点も出てきます。この漏れ方でなんでこんなにオイルをまき散らせるのか?ファンベルトでは無い事は見て分かりました。他にもまさか原因が有るのかと、使用状況を再現する為にステアリング操作を行った瞬間・・・・・・!全てのつじつまが合いました。なんと下側かしめの5cm程度上の辺り、ホース途中からオイルが飛び出るように噴出してきたんです!エアークリーナーケースに向けて「ぴゅ~~」っと言った感じです。正直これは初めて見たので、びっくりしました。ラインホースを交換し修理は出来ましたが、911に限らず、もしかしたらこれから増えて行く事例になるかもしれません。

それではまた次回です。

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ポルシェ整備 996 カレラ

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ポルシェ整備 996 カレラ 車検点検整備でご入庫頂きました。

ポルシェ整備 996 オイル漏れ修理

春を満喫する前に夏が来たのでは?と思わせるこの陽気。暑いくらいですね~。まあ、私には寒いよりは1000%マシなんですけどね!!

さて今回は、996のオイル漏れ修理です。エンジンとミッションの繋ぎ目の辺りに大きな滴が出来ており、かなりの量が漏れていました。このままですとフライホイールがオイルをまき散らし、クラッチディスクにオイルが染み込んでしまいかねません。修理が必要です。早速ミッションを外し、状況の確認を行います。996カレラはMTであればミッションだけを脱着する事が可能ですが、ティプトロニックはエンジンと一緒に脱着しなければならず、費用に差が出てしまいます。

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外したクラッチ部品を点検すると問題は特に無く、ディスク残量も充分な事から再使用が可能ですので費用が抑えられました。フライホイールを外すとオイル漏れの原因が見えました。画像中央がクランクシャフト、その回りにクランクシールが取り付けされています。これが漏れの根源です。クラッチの粉により、またその廻りが黒ずんでいます。漏れたオイルがホコリやクラッチ粉を定着させこれがシールに噛み込むと更に漏れを促進させます。場合によってはクランクシャフトに傷を入れてしまう事も有ります。クランクシールはシャフトが回転する事で、かきだされるオイルを止める役割をしています。

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患部をまずは洗浄してクランクシールを打ち替えます。純正でシールを挿入する専用ツールが存在しますが、これはあくまでも私個人の感想になりますが、少し癖が有るようで本当に真っ直ぐ均等に挿入出来ている時とそうでない時が有るのであまり信用が置けないかな~っと思っていますので、私は昔ながらの方法で挿入をしています。

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こちらがクランクシールです。空冷時代のクランクシールよりも内側のシール部分が広く(長く)なり、挿入する際に内側へと巻き込む危険性が上がった為に新品には防止策として樹脂のカラーが付いて納品されます。

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シールを打ち替え、クラッチを組み、ミッションを載せれば作業は完了です!

ではまた次回です。

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ポルシェ 996 アッパーマウント交換

すっかり春めいてまいりました。体もポルシェも調子が上がってくる時期ですね!

さて今回は996です。ポルシェ996 フロントショックアブソーバーを車輌から取り外した状態です。フロントショックはハンドルを操舵する関係上、軸が左右に回されなければならない取り付け方をしています。964・993はアッパーマウント中心にベアリングが取り付けられていましたので、ショックもスプリングも一緒に全部が左右に回転出来る取り付け方がされていました。理由は車高調整式のタイプだからです。スプリング下の皿が回転してしまうと、ハンドルを切るたびに車高が変化してしまう事になるからです。996からはマウントベアリングが無く、アルミのカラーになり、カラーとシャフトは固定状態となります。ですので、ショックのケースが回転する事になります。同時にどうしてもスプリングも回されますので、スプリング上部のアッパーサポートにベアリングを内蔵させています。

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一通り分解が済んだ状態です。黄色い部品は最近見るとボロボロになっている事が多いバンプラバーです。役割はショックが縮みきってシャフトが底好きをさせない為の重要な部品です。

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新しいアッパーマウントとバンプラバー、ダストカバーを組み付けた状態です。これだけで足廻りがリフレッシュしたような雰囲気が有りますね。

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こちらはリヤ側のバンプラバーですが、取り外すのに軽く引張っただけでパックリと割れてしまいました。素材は硬めのスポンジのようなものです。

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最後になぜフロントのアッパーマウント交換が必要だったかと申しますと、中心のアルミカラー周辺のゴムに大きな亀裂が入っているのがお分かり頂けますでしょうか。これが「フニャ足」になっていた原因です。ショックも軸を中心に綺麗に左右回転する訳では無く、アッパーマウントを少々こじるような(ショックがあおられる)動きになりますので、ゴムブッシュも傷んで亀裂が入っているのを良く見かけるようになって来ました。

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それではまた次回です!!

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ポルシェ 996 クラッチO/H

一雨降るたびに暖かくなってきていると信じたいのですが、現実まだ寒い!ですよね~~。

さて今回は996です。クラッチが滑りだしたのでオーバーホールをしたいとのご依頼を頂きました。早速作業開始です。911シリーズでは最も作業が容易な996カレラです。トランスミッションを降ろすのはエンジンと一緒!の時代はもう有りません。996はミッションだけが降ろせるようになりました。ターボやGT3はそのお店によってやり方が分かれるようです。ミッションを降ろし、クラッチディスクまで外すと画像中央に見えるツインマス(ダブルマス)フライホイールが顔を出します。手で回転方向左右に回し状態のチェックを行い交換が必要かを判断します。

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降ろしたトランスミッションです。レリーズフォークとベアリングが見えます。中央のベアリングがクラッチカバーに直接触れ、押します。そうしてクラッチが切れる状態を作ります。

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取り外したクラッチカバーとディスクのセットです。特徴としては、ディスクフレームにスプリングが付いていません。一般的にはスプリングが回転方向に合わせて付いていますよね?これはクラッチミート時の衝撃を緩和させる役割が有ります。ではポルシェはどうしているのかと言いますと、フライホイール側で衝撃を緩和しています。ツインマス(ダブルマス)と言われる所以です。ですので、最初の画像でのチェックが必要となります。

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右側は本来有るべきスリットが無くなり、相当に摩耗しているのが分かります。

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正しい残量チェックの仕方は、デプスゲージ(深さを測る)を使用して、ボトムしているリベット上面からのディスク厚みを測定します。完全にクラッチが滑っている状態ですと、リベットまで削れているのを見かけます。

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僅かな厚みの差が大きく影響を及ぼすクラッチ。少しの異変でも感じたら、まだ早いかな~と思わずに対処をするのがベストです。リベットが削れるまで使用すると有無を言わさずにフライホイール交換がもれなく付いてきます。

 

ではまた次回です。

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ポルシェ 996 カレラ 定期点検整備でご来店頂きました。

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ポルシェ 996カレラ 定期点検でご入庫頂きました!

ポルシェ整備 996

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車検整備でご入庫頂きました。ポルシェはやっぱり赤?いいですよね!

ポルシェ 996 カレラ ティプトロニック 不具合修理でご来店です

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ポルシェ 996カレラ ティプトロニック不具合でご入庫頂きました。ご入庫時はかろうじてパーキングポジションには入るものの、どこにシフトしても前進しか出来ない状況でした。ミッション内部に問題が有りましたので修理を行い、それぞれのシフトポジション機能を復帰させる事が出来ました。

ポルシェ 996 カレラ クラッチオーバーホールです

この間、都内の紅葉スポットに行ってみました。が、まだ早かったようで・・・・・・・・・。

ポルシェ996カレラ、ご入庫頂きました!トランスミッション不具合によりミッション降ろしをしたついでにクラッチの点検を致します。エンジンとミッションの繋ぎ目にオイル漏れの痕跡が有ったので、更についでに点検してしまいます。
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フライホイールを外しますと見えてきたのがクランクシャフト(中央)です。その回りに付いているのがクランクシール言われるオイルシールになります。一目瞭然、漏れてます・・・・・・。交換します・・・・・・。
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外されたクラッチカバーとディスクを新品の部品と並べたところです。大抵の場合、クラッチディスクのフレーム部分にはスプリングが組み込まれたタイプが多いと思います。ポルシェは一部のモデルを除きこの様にリジットタイプのディスクが使用されます。フライホイールに回転方向に対して逃がしの機構を持たせて有るのが理由となります。ダブルマスと呼ばれているのは周知の通りですね。大きな利点は二つ有ります。重量が有るのでエンジンの回転力に慣性を持たせられ、エンストがしづらいのと回転が落ちるスピードが緩やかになるので乗り易さが出せます。もう一つは、ミッショントラブルの際にフライホイールが壊れる事で、トランスミッションとエンジンの保護が出来ます。ちなみにRSやGT3、GT2などのレーシングシリーズの一部は軽量のフライホイールを使用しているものが有ります。この場合はスプリングの組みこまれたディスクが設定されています。
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ディスク残量は画像中央のリベットからの厚みを測定し、基準値から外れていれば交換となります。
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また来週です!!

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