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今回はポルシェ パナメーラ(970型)のオーバーヒート修理のご紹介です。
「走行中に警告灯が点灯し水温が上がってしまった」とのことでご入庫いただきました。970型パナメーラでは定番とも言える冷却系トラブルの一つです。
まずはエンジンルーム内および下回りの点検を実施します。





細部を細かくチェックしていくと、パイプの継ぎ手部分やブロック周辺にピンク色のクーラント(冷却水)が漏れて固化した痕跡を発見しました。
さらにウォーターポンプ本体およびサーモスタットハウジング周辺からも冷却水が漏れ出しており、ベルト周りにも飛び散った痕が見られます。

オーバーヒートに伴うエンジン本体への二次被害(ヘッドガスケット抜けによるオイルへの冷却水混入など)がないかも念のためオイルキャップ等から点検・確認します。今回は幸いにも早期の対応だったため、オイルの乳化は見られませんでした!
原因はVバンク中央を通るウォーターパイプ・サーモスタット周りおよびウォーターポンプからの冷却水漏れによる内圧低下と水圧不全です。
修理のため、エンジン上部のインテークマニホールドなどを取り外してVバンクを露出させていきます。
インマニを取り外すと、Vバンク内に漏れ出たクーラントが溜まっていました。970パナメーラやカイエンのV8/V6エンジンでは、経年劣化によりこのVバンク内の樹脂パイプやハウジング継ぎ目から漏れが発生することが多く見られます。
圧入パイプやサーモスタットハウジング、ウォーターポンプを順番に取り外していきます。
今回は今後の再発を防ぐため、劣化しているウォーターパイプ類・サーモスタット・ウォーターポンプ・各部パッキン類をまとめて新品へ交換いたしました。



新品パーツを組み上げた後、Vバンク内を綺麗に清掃し、インテークマニホールドを規定トルクで復元します。
最後に真空引きにて冷却液(LLC)を注入し、専用テスターで水温データをモニタリングしながらしっかりとエア抜きを行います。


水温が適正値で安定すること
電動ファンが正常に作動すること
試乗後・加圧テスト後に漏れが再発しないこと
上記をすべて確認し、無事に修理完了となりました!
ポルシェの冷却系トラブルは、放置するとエンジン本体の熱歪みなど重大な故障につながるリスクがあります。
「クーラントの警告灯がついた」「水溜まりができている」などの症状が出た際は、走行を控え早めにご相談ください!
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