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ポルシェ整備 986 ボクスター エンジン不調

早いもので10月も終わりますね。年内は残すところ2ヶ月となります。これからどんどん寒くなり、私には苦手な季節がやって来ますが、ポルシェへの熱い思いで乗り切ります!(キバリ過ぎでしょうか・・・・)

それでは、前回に引き続き986ボクスターです。エンジン不調でご来店頂きました。アイドリング状態ではエンジンがブルブルと振動し、回転を上げようとすると引っ掛かるように上昇します。この状態ですから、チェックエンジンランプ(エンジン警告灯)は勿論、点灯します。システムテスターにて診断を行うと2箇所のミスファイヤー(失火)が常時発生している事が分かりました。早速、点火系統の点検をしてみると驚きの事実が・・・・・・。

スパークプラグを点検するにはイグニッションコイルを外します。下の画像がそれです。ポルシェが初めてダイレクトイグニッションを導入したのがボクスターでした。数多く必要だったプラグコードが不要となり、軽量化に貢献します。また、コントロールユニットが各シリンダーを個別に管理出来る点や、より診断を容易に出来る利点が有ります。

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こちら、外したイグニッションコイルですが、見て下さい。ボロボロです。こんなに酷いのは初めて見ました。錆びが浮き、無数のヒビ割れが発生しています。スパークプラグを外して点検をすると、状態は良いと言えませんが一旦清掃して、機筒位置をずらし取り付けをします。コイルを元の位置に戻しエンジンを始動してみます。不調は変わらず、不調が出ている機筒にも変化はありません。今度はコイルの位置をずらし取り付け。不調機筒が変わりましたので、原因はイグニッションコイルで有る事が確定しました。(メカニックはこんな地道な診断を日々行っています。時間も掛るんです。テスターを繋げたから、直ぐに判断出来るものではありません。ご理解を頂けますと幸いでございます!)

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イグニッションコイルとスパークプラグを交換し、症状は改善されました。しかし、何だかパリッとしないなとも感じます。一カ所だけオイルで湿っていたコイルが有りましたが、関係が有るのかは不明で、なんとなく引っ掛かるなと思い、他に致命的な箇所が無いか一通り見て見ると、通常あり得ない青い液体が流れた跡が目につきました。

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これは冷却水がエンジン本体から染み出てきているようです。エンジン熱で煮詰まり、結晶化している所も有りました。染み出て来ているのは、シリンダーヘッドとブロックの境目、いわゆるヘッドガスケット抜けが起きているようです。こうなると、エンジン内部にも影響が出ているはずです。パリッとしない原因はこの辺りに有りそうです。

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今回はご指摘のみで終了となりました。修理はオーバーホールが必要となりますので、それなりの費用が必要になります。エンジンを載せ換えるにしてもしかりです。オーナー様もお悩みになられていましたが、一旦ご返車をし、後日ご相談となりました。

ではまた次回です。

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