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ポルシェ整備 カイエン 9PA エンジン不調原因

エンジン不調でご入庫頂きました、9PA型のカイエンになります。エンジンの掛かりが悪く、始動後は振動大きくチェックエンジン警告が点灯している状況でした。PIWISテスターを接続し診断を行うと、シリンダーNo5とNo6にミスファイアーが発生している事が分かりました。スパークプラグとイグニッションコイルの入れ替えテストなど各種テストを行っても現象に変化が見られない為、エンジン本体に問題が有るのではないかと考えスコープを使用して内部の確認をする事にしました。内部を覗くとすぐに異物が有るのを発見。

 

少し引いた位置で見ると、何やらリング状の物体で有る事が分かりました。見た感じは金属のようです。

 

異物が有るので、燃焼室やシリンダー壁など広範囲に見ていきます。

 

画像が逆さまで分かりにくいのですが、燃焼室のシリンフダーヘッド部分です。右側円形部分が何やら怪しいと感じます。

 

バルブをストロークさせたところ、!バルブのシートリングが無くなっています。これで全ての謎が解明されました。

 

異物の正体は外れたシートリングの残骸でした。シートリングが無い為に密閉が保たれず、燃焼が出来なくなっている状況でした。いわゆる、圧縮漏れの症状です。珍しい事例にはなりますがもしかしたらこれから増えてくるのかもしれません。カイエンのエンジン不調でお悩みのオーナー様、一度マーキーズで診断いかがでしょうか。

ポルシェの修理、車検整備はマリオットマーキーズへ!
https://www.porsche-seibi.jp/
tel:03-5600-2710

ポルシェ整備 カイエンV8 9PA エンジン不調修理

非常に夏の終わりを感じます・・・・夜中がやたらに涼しくなってきました。また、私の苦手な季節へとカウントが始まったみたいで寂しい気分になります。ですので、秋を満喫する事を考えて紛らわしております・・・・・・。

 

さて今回は9PA、V8カイエンになります。チェックエンジンランプが点灯し、エンジンに振動も出ているとの事でご来店頂きました。早速、フロントフードを開けてエンジンを見てみると、時折「ブルン」といった感じの振れが確認出来ました。

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ポルシェシステムテスターを使用しての診断を行い、状況を正しく把握します。まずは故障コードを読み取る事から始めていきます。インジケーターランプが点灯した原因がズバリと表示される訳では有りません。これらをヒントにシステムテスターの様々な機能を使用して原因を絞り込んでいく訳です。各センサーや装置の入力信号、実測値の読み取り、作動状態などを確認して行きます。

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診断を進めて行きますと、1機筒だけ仕事をしていない状況で有る事が分かりました。個別に爆発状態を調べるとあからさまに爆発していない箇所が有りました。燃料の圧力もインジェクターの作動も全機筒正常で有る事は確認出来ていますので、残るは点火系かエンジン本体に問題が有る事になります。手始めに、不具合の出ているシリンダーと正常なシリンダーのダイレクトイグニッション(イグニッションコイル)を入れ替えて、再度チェックしましたが、状況は変わりません。今度はスパークプラグを入れ替えたところ、不具合が移りましたので、スパークプラグが原因で有る事が確定しました。

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原因となったスパークプラグです。爆発していないので熱も入らない為にガソリンで湿っていました。

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今回は、ダイレクトイグニッションをまだ小さいですがクラックが入り始めていましたので、予防整備としてスパークプラグと共に全数交換をしました。エンジンの不調は改善され、チェックエンジンランプも無事に消灯しました。

結果はただのスパークプラグ故障ですが、メカニックは原因を絞り込み、確定させる為に時間と労力を要します。これが「診断」です。

ではまた次回です。

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ポルシェ整備 カイエン V6 エンジン不調

早くも1月の終わりがやって来ます。もう少し耐えれば、冬が終わりますね。もう少しの辛抱です・・・・・・・。

 

さて今回は、点検整備でご入庫頂きましたカイエンV6です。エンジンに不調があり、チェックエンジンランプが点灯している状況でした。早速、システムテスターにて診断を進めていきますと、いくつかのシリンダーでミスファイヤーが発生している事が分かりました。まずはスパークプラグ廻りから状況の確認をしていきます。

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取り外したスパークプラグとイグニッションコイルです。これを見ると、ほぼ原因はここにある事が予測出来ますが、確定をさせる為にそれぞれの組み合わせと取り付けシリンダーを変え、データーを取る事で原因を突き詰めます。結果は、ミスファイヤーのシリンダー番号が変わりましたので、コイルかプラグが原因で不調が出ている事が分かりました。また、コイルとプラグそれぞれに仕事をしていない物がある事も分かりました。

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イグニッションコイルの先が酷く錆びてしまっています。こうして新品と比べて見ると状態が良く分かります。

 

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こちらは、スパークプラグです。こちらも錆びが酷い状態です。ここまで来ると内部にもかなりの錆びが浸食しているのではないかと思われます。これではスパークはしなくてってしまいますね。

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こうなった原因としては湿気が考えられます。走行だけではなく、車輌は駐車場の環境なども大きく影響しますので、定期的な点検やメンテナンスが早期発見になり、車輌の状態を保ちます。

 

ではまた次回です。

 

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ポルシェ整備 カイエンV6 エンジン不調

朝夕が寒く感じるようになってきました・・・・・・。

また私の苦手な季節が近ずいて来ているのが分かります・・・・・・・・。寒いのはイヤです・・・・・・・・・・。

 

さて今回はカイエンです。エンジンがブルブルと震えてチェックエンジンランプが点灯したとの事でご入庫頂きました。状況を確認すると確かにエンジンが震えており、吹け上がりもスムーズとは言えません。経験上の話にはなってしまいますが、感じとしては何処かのシリンダーが仕事をしていないのではと思いました。ここであれやこれやと手を出してしまわずに、システムテスターにて診断を開始します。事件が起きた現場を荒らさないのが捜査の鉄則!症状がはっきりしている間に原因を有る程度絞っていきます。

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システムテスターを繋ぎ故障コードを読み出しますと、1つのシリンダーに「ミスファイヤー」が発生しているとメモリーされています。いわゆる失火している状態とコントロールユニットは判断しているようです。また、現在発生中とも表示されました。実測値をチェックして行きますと確かにそのシリンダーが仕事をさぼっている数値が伺えました。ここからは人間の出番です。いくらテスターが故障コードを表示していても犯人を捕まえる為には証拠を掴まなければ真犯人を断定出来ません。まずは不具合の出ているシリンダーからの捜査に掛ります。失火しているとの情報が入っていますので、初動捜査としてスパークプラグとイグニッションコイルの点検から始めます。それでは外していきます・・・・・・・・・え?

なんと!イグニッションコイルがポッキリと折れていました。下の画像がそれです。これではスパークプラグは点火しません。なんなく容疑者を逮捕です・・・・・・・・・。しかしこれでは終わりません。あくまでも容疑者を確保しただけですので、次に確実な証拠固めを行います。正常なイグニッションコイルを発生現場に差し込み、システムテスターにて情報を取り直します。失火状態にあったシリンダーは仕事を再開し、エンジンの奮えも収まりました。これで真犯人が確定です。

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ちょっと分かりずらいのですが、こちらが失火状態箇所のプラグホールになります。真ん中がスパークプラグですが、その回りにコイルの折れた先が残されています。これを取り除くのが、実はなかなかの作業なんです。穴が細い上に深さも有るので、幾つも工具を駆使しての除去作業となります。

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経年とエンジンの振動により、疲労して折れてしまったと思われます。その他のコイルも同じ時間を経過していますので、全数交換をお勧めし、症状はすっかり改善されました。

 

今回は刑事風に進めてみました。また次回です。

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ポルシェ整備 986 ボクスター エンジン不調

早いもので10月も終わりますね。年内は残すところ2ヶ月となります。これからどんどん寒くなり、私には苦手な季節がやって来ますが、ポルシェへの熱い思いで乗り切ります!(キバリ過ぎでしょうか・・・・)

それでは、前回に引き続き986ボクスターです。エンジン不調でご来店頂きました。アイドリング状態ではエンジンがブルブルと振動し、回転を上げようとすると引っ掛かるように上昇します。この状態ですから、チェックエンジンランプ(エンジン警告灯)は勿論、点灯します。システムテスターにて診断を行うと2箇所のミスファイヤー(失火)が常時発生している事が分かりました。早速、点火系統の点検をしてみると驚きの事実が・・・・・・。

スパークプラグを点検するにはイグニッションコイルを外します。下の画像がそれです。ポルシェが初めてダイレクトイグニッションを導入したのがボクスターでした。数多く必要だったプラグコードが不要となり、軽量化に貢献します。また、コントロールユニットが各シリンダーを個別に管理出来る点や、より診断を容易に出来る利点が有ります。

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こちら、外したイグニッションコイルですが、見て下さい。ボロボロです。こんなに酷いのは初めて見ました。錆びが浮き、無数のヒビ割れが発生しています。スパークプラグを外して点検をすると、状態は良いと言えませんが一旦清掃して、機筒位置をずらし取り付けをします。コイルを元の位置に戻しエンジンを始動してみます。不調は変わらず、不調が出ている機筒にも変化はありません。今度はコイルの位置をずらし取り付け。不調機筒が変わりましたので、原因はイグニッションコイルで有る事が確定しました。(メカニックはこんな地道な診断を日々行っています。時間も掛るんです。テスターを繋げたから、直ぐに判断出来るものではありません。ご理解を頂けますと幸いでございます!)

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イグニッションコイルとスパークプラグを交換し、症状は改善されました。しかし、何だかパリッとしないなとも感じます。一カ所だけオイルで湿っていたコイルが有りましたが、関係が有るのかは不明で、なんとなく引っ掛かるなと思い、他に致命的な箇所が無いか一通り見て見ると、通常あり得ない青い液体が流れた跡が目につきました。

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これは冷却水がエンジン本体から染み出てきているようです。エンジン熱で煮詰まり、結晶化している所も有りました。染み出て来ているのは、シリンダーヘッドとブロックの境目、いわゆるヘッドガスケット抜けが起きているようです。こうなると、エンジン内部にも影響が出ているはずです。パリッとしない原因はこの辺りに有りそうです。

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今回はご指摘のみで終了となりました。修理はオーバーホールが必要となりますので、それなりの費用が必要になります。エンジンを載せ換えるにしてもしかりです。オーナー様もお悩みになられていましたが、一旦ご返車をし、後日ご相談となりました。

ではまた次回です。

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パナメーラ エンジン不調!

ポルシェ パナメーラ エンジン不調修理です。チェックエンジンランプが点灯し、吹け上がりがなめらかで無い症状でした。PIWISテスターにて診断を行うとインジェクター不良がフォルトメモリーとして残っている状態です。これはズバリな故障記録と考えれば、それはそれでいいのですが、逆にそれ以外の情報が残っていないのが不自然に思えました。

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ここで重要な思考は、テスターの情報が全て正しい訳では無いという事です。診断をする上ではこのテスター情報が樹海への入り口になりかねません。故障情報はあくまでも情報の一部でしか無く、症状を解読するのはそれをみた技術者が行わなければなりません。ですので、なぜその故障コードが記録されたのかを解読する事が故障解消への正しい歩み方となる訳です。

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今回は、ズバリの方だと判断出来ましたので、後は証拠をつかみに作業に掛ります。エンジン中央のインテークマニホールドを外し、Vバンクに有るインジェクターを問題の出ていない気筒と入れ替えをしてみました。再度、システムテスターを接続して実測値と作動状態、故障コードを読み取ります。結果は、故障とモニターしている気筒番号が入れ換わりましたので、原因はインジェクターで有る事が確定しました。

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早速、部品を取り寄せ、交換作業にかかります。交換後は勿論、快調を取り戻しました!

こちらが、そのインジェクターです。直噴式になり、空冷時代のものよりスリムになったイメージですね。

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こういった感じで取り付けがされています。やはりポルシェ。配線のまとめ方からして美しい・・・・・・・。

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つい見とれてしまいました・・・・・・・・・・。

ポルシェの修理は、マーキーズにお任せください!!

それでは、また次回です~~。

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