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ポルシェ整備 カイエン 957 92A 冷却水漏れ修理

8月に入りました。お盆まで忙しい日が続きます・・・・・・。

 

さて今回はカイエンです。走行中に冷却水ランプが点灯し、エンジンルームから蒸気が立ち上ってきたとの事で緊急入庫となりました。状況確認の為に冷却水を補充する事から始めますが、補充した途端に地面へ冷却水が垂れてきます。エンジンルームを見渡しても冷却水が漏れてくる箇所が見当たりません。再度、冷却水を注いで漏れ出てくる音を頼りに原因箇所を探っていきます。ある程度絞り込みが出来たところで、部品の取り外しを開始し、ようやく原因箇所を突き止めました。

やはりラインホースが抜けて・・・・・・・・・??

いや、パイプが抜けています・・・・・・・・。

 

ゴムホースの先端に短いパイプが付いているのがお分かりになりますでしょうか。本来はアルミ製のハウジングに刺さっていなければならない部品です。そのパイプにゴムホースを差し込むので、外れてはいけないパイプのはずが、水圧に負けて抜けたものと思われます。

 

原因箇所はエンジンの一番奥の位置になります。ここまで分解してようやく見えてくる場所です。抜けたパイプを付け直しても再発する恐れがある為、アルミハウジングごと新しくする事を選択し交換作業となりました。

 

画像手前にスターターモーターがいます。その先端を覆いかぶさるように横長のハウジングが有りますが、これが交換となる部品です。中は空洞となっており、冷却水の通路として各方面にバイパスをする役割をしています。

 

ハウジングの取り付けが完了し、抜けたパイプを取り除いたラインホースを接続します。

 

入荷したアルミハウジングを見てみますと、ホース接続パイプはネジが切ってある締め込みタイプへと変更されていました。これならば抜けてしまう事は有りません。改良型になっているという事は同じような事例がいくつもメーカーに報告されていると考えられます。ポルシェは沢山の国で販売されていますので、世界中から情報が集まってくる訳ですね。

マーキーズは13日~15日まで夏季休業となります。お知らせまで。

ではまた次回です。

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